戸籍の豆知識②

戸籍の豆知識②

前々回書きました戸籍関連の豆知識続編です。
前々回は離婚歴などについて触れてみました。今日は地味なテーマですが、「続柄」というものを取り上げてみたいと思います。ご存知のとおり、続柄とは親族間の関係を表すもので、父○○と母○○の「長男」や「長女」といったものがそれにあたるわけです。
例えば戸籍の筆頭者である男性が妻と死別してしまい、その後に再婚をしたとします。先妻との間に長男がいて、再婚した人との間にも男の子が生まれた場合に戸籍の記載はどうなるかというとやはり「長男」です。別の婚姻関係から生まれた子ですからどちらも長男と記載されるのですね。同じ戸籍に連続して載ってくるものですから、続柄も通算して「長男」、「次男」と呼びたくなるところですが・・。
ちなみに住民票では長男、二男、長女、二女といった表記は一切されず、子供は全て「子」となっているのですね。ですから、外部の人が住民票を見ただけでは「長男」なのか「二男」なのかはわからないこともあります。記載の順番でわかると思われるかもしれませんが、その世帯から転出している子もいるかもしれません。また死亡している場合もあるかもしれませんし・・。
まあ細かいことですから、あまり気にされない部分だと思います。
ちょっと脱線しましたが、また戸籍の話に戻って、次は両親が婚姻関係にない間柄で生まれた子、いわゆる「非嫡出子」の場合です。かつては非嫡出子の続柄欄の記載は単に「男」、「女」というように書かれていました。父親が認知していれば父の欄に名前が書かれますが、父母が婚姻関係にないため長男や長女という記載にはならなかったということ。かつては相続分についても嫡出子の半分という扱いだったわけですが、憲法14条に定める法の下の平等に反するという最高裁の判断で民法が改正され、嫡出子と同等となったのは記憶に新しいところです。そして上記の戸籍記載についても相続分の改正よりも早い段階で嫡出子と変わることなく「長男」、「長女」と記載されるようになっています。戸籍の記載もこのように変化してきているのですね。

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